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味噌の歴史

味噌の歴史

米味噌、麦味噌、豆味噌、もろみ味噌。

「味噌」は、1300年以上前から日本に根付き、今や家庭料理には欠かせない調味料です。昔からなじみのあるものですが、日常的に使っていても味噌についてよく知らないという方も多くいるのではないでしょうか?

こちらでは、そんな味噌のルーツや歴史をご紹介いたします。

2つの味噌の起源

中国伝来説

中国には、古代から「醤(ひしお)」と呼ばれる調味料がありました。味噌と醤は同じ発酵食品で作り方も似通っている為、遣唐使によって中国大陸から渡り、日本に伝わったのではないかという説があります。味噌は醤を作る過程にできるもので、それが美味しかった為、そのまま味噌が使われ続けているといわれています。

実際に、当時は醤になる前の食品ということで「未醤(みしょう)」という名前が名付けられていました。



日本発祥説

中国には味噌に関しての記述がないということと、醤が伝わる前の縄文時代に塩漬けの食物跡があったことから、日本は独自に発酵技術を持っていたようです。大豆を塩で漬け、常温で発酵させた豆味噌の原型といわれるものも作られていたことから、「味噌は日本発祥」という声もあります。

昔の人の生活を支え続けた味噌

戦に欠かせない貴重なエネルギー源

戦時代の武士たちはお米でカロリーを、栄養を味噌汁で摂っていたとされています。調味料としても使え、かつ手に入りにくい貴重なタンパク源であったことから、味噌は戦う者たちの重要なエネルギー源でした。



健康維持のための味噌

味噌が家庭の味として定着する前の平安時代、味噌はとても高価なものでした。資源が豊富とはいえない時代で、アミノ酸やビタミンが豊富でバランスよく栄養を補給できる味噌はとても重宝されていました。平均寿命が30大前後だった時代で、徳川家康が75歳まで生きられたのは、野菜がたくさん入った味噌汁を毎日食べていたからだといわれています。



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